2010年3月31日水曜日

演歌よ今夜も有難う:湖本恭子さんの「クラ歌謡」


 急な夕立ち朝顔市で 偶然出会ったあの日のように
 見知らぬ町で又会えそうな そんな気がして 旅に出ます
 窓の向こうは周防灘 あなたと旅した あの思い出の町を
 今通り過ぎて行きます・・・
    『ASAGAO』(作詞・作曲:倉岩正)

水森かおりみたいな若手演歌歌手が歌ったら似合いそうな曲を、ピアノの弾き語りでさらりと歌ってみせる湖本恭子さん。曲調は演歌っぽいけど、演歌じゃない。声の感じは小坂明子みたいなフォーク系の弾き語りに近いけれど、フォークでもない。ピアノはものすごくうまいけれど、さりとてクラシックのピアノとはちがう。演歌でもフォークでもクラシックでもない、「クラ歌謡」という独自のジャンルを確立すべく、このひとは去年デビューしたばかりの新人歌手なのだ。そしてデビュー曲の『ASAGAO』と『国東半島』の2曲を作詞作曲したのは、恭子さんのお父さん。「クラ歌謡」というコンセプトを考え出したのもお父さん。そんなお父さんに育てられ、尊敬したり反発したりしながら、歌手になったのが娘の恭子さん。このひとのデビューには、いろんな思いがこめられているのだった。

http://webheibon.jp/enka/2010/03/post-16.html

東京右半分:荒川のエレクトリック三味線ランド

三味線屋って、商店街にあるのは見たことあっても、入ったことのあるひとはそう多くないでしょう。ましてここは荒川区東尾久。町屋駅から都電か、日暮里から舎人ライナーに乗って、駅を降りて住宅街を歩いた先にある「三味線かとう」を知ってるひとは、自分で三味線を弾くひとだけのはず。

1988年3月11日に開店というから、23年目になったばかり。三味線屋としてはけっして老舗とは言えない「かとう」は、実は三味線界ではかなり知られた存在だ。店主の加藤金治さんは、業界で初めて「エレクトリック三味線」を開発販売したアイデアマンであり、店の2階に「ちとしゃん亭」という三味線ライブハウスを開いてしまった情熱家であり、ユーチューブで
『TOKYO NAGAREMONO 外国からのお客様の正しい迎え方』(http://www.youtube.com/watch?v=iLksJTqybC4
などという、お茶目な動画まで制作公開してしまう、およそ伝統芸能離れしたユニークなキャラの持ち主でもある。

プリンツ21:当世とりかえばや物語

今回登場するのは、連載中最年少の高校生レイヤー「深月はぐみ」さんと、OLレイヤーの「ひっぷり〜」さん。ういういしい高校生レイヤーと、コスプレ歴7年目のベテラン。その対比をご覧ください!


オレサマ商店建築:池袋カフェ・ド・巴里


池袋駅北口。猥雑な町の、いちばん猥雑な一角にカフェ・ド・巴里がある。

池袋演芸場も入る、駅前の雑居ビル。2階にある巴里に入ろうと地上入口に立つと、いきなりエスカレーターに通じるガラスドアが開いて、ちょっと驚く。おそるおそるドアを抜けてエスカレーターに乗ろうとすると、いきなり背後のドアが閉まって、また驚く。動揺しながらエスカレーターに導かれて、見えてくるのはゴージャスなシャンデリアと、見事な生花と、フェイクの暖炉と、金色の小鹿と・・・って、ここはいったいなんですか?

カフェ・ド・巴里がオープンしたのは、いまから16年前のこと。すぐ近くには系列店の「珈琲専門館 伯爵」が25年前から営業中。巴里は池袋のほかに六本木と練馬に計3店舗、伯爵も池袋東口と巣鴨に系列店がある。全部で6店舗を有する、ちょっとした喫茶店帝国だ。

ゆったりと間隔を取った席の配置。装飾や段差を積極的に導入して、目線を分散させるレイアウト。昼の2時までモーニングをやっていて、それもセットで600円からという安さ。そしてなにより、日曜をのぞいた全日、24時間営業!というサービス精神。要するにここには、昔の喫茶店にあったもの、いまのカフェにないものが、全部そろっている。そういう日本式喫茶店システムの、ひとつの完成形なのだ。


ガーナのビートボックス郵便局!

香港の友人が、「こんなの知ってた?」と教えてくれた音源。とりあえず聞いてみてください!


これ、ガーナのアクラ大学内郵便局にて録音されたものだそう。解説によるとガーナの郵便は、手紙でも葉書でも一枚ずつ消印を押して処理するめんどくさいシステムなのですが、この部屋では4人の職員が、口笛でメロディを奏でつつ、こんなふうにバタバタ消印を押したり、切手を貼ったりして、単調な仕事を少しでも楽しくしようとしているのだとか。最高のグルーヴですよねぇ。これじゃ、リズム感かなわないかも。

しかしこの元音源、『Worlds of music: an introduction to the music of the world's peoples』というフィールドレコーディングのCDブックなのですが(幾版かあり、版によってはCD別売りなので注意)、ほかにもアメリカ先住民の歌とか、ミシシッピの刑務所のワークソングとか、渋い音源がどっちゃり入っていて、欲しくなります! 音楽史、音楽民俗学を学ぶ大学生のためのテキストブックなので、当然ながら論文はもちろん充実。こういうの、日本のレコード会社も出版社も、最近ほんとに作ってくれませんからね(怒)。


韓国の焼酎美女

最近、韓国料理屋に行くと、イヤでも(イヤじゃないが)目にとまるのが韓国焼酎の美女ポスター。事情通によれば、1990年代まで韓国では焼酎の広告といえば男性モデルを起用していたそうですが、最近は焼酎のアルコール度数が低くなったこともあるせいか、美女モデル合戦が各メーカーで繰り広げられている模様。こういうバトルは、大歓迎ですねー。

女優のハ・ジウォン、めちゃエロっぽいです。チャミスル飲んでポスターもらおう!

しかし昔は日本のビール・メーカーも美女ポスターで競っていたものですが、最近の日本のグラビア美女って、つまんなくありません? そりゃ若いし、きれいだし、プロポーションも完璧ですが・・・なにか足りないでしょ! その、足りないなにかが、ここにはちゃーんと備わっているわけです。そう、日本の芸能界が忘れ去ってしまった「お色気」ですね! 韓国の飲み助たち、わかってます! 「グラビアン魂」とかより、こっちのがぜんぜんいい!と思われる諸氏も多いはず。

「Coolな20代女性代表」として抜擢されたというユイ

韓国では、いまや焼酎の広告に起用されるのは、女優としてステータスだそう。そのうち、キムヨナとかも登場するのでしょうか。

2010年3月24日水曜日

ネットライブDOMMUNE、あしたです!

ぜんぜん取材とか受けてないのに、いまや異常に盛り上がってるインターネット・ライブ放送DOMMUNE。もうご覧になりましたか。

僕が店主をやらせてもらう『スナック芸術丸』、第2回の放送はあす、3月25日の夜7時から9時までです。内容は前回好評だったレーザーカラオケに、後半は東京のスナック話も盛り込んでお届けします。お時間あれば、ぜひチェックしてみてください。スタジオは30人ほど入れるので、よかったらDOMMUNEのサイトから予約の上、ご来場を。目の前でライブを見ながら、脇のモニターでどんどん上がってくるツイッターのメッセージを読むのって、なかなかおもしろい体験ですよ。

しかしこのDOMMUNE、出演交渉からサイト構築から現場のカメラワークまで、全部ひとりでやってる宇川直宏くんのエネルギーは感動的です。倒れないことを祈るばかりですが、ご承知のようにこの放送はストリーミングなので、予約録画とか不可。その時間にいなくちゃ体験できないというのが、いいですねー。Uストリームとツイッターでつながってる、何千人ものひとたちと時間と場所を共有している感覚で。システムとしてはバーチャルなんだけど、感覚はぜんぜんバーチャルじゃないです!

『さむくないかい』まさかのDVD化!

ボブ・ディラン、行きましたか。もう感涙でしたねー。ディランって、いま68歳ですよ! それで、45年前の超名曲を、まったく新しいアレンジでいまやろうという、その心意気! バンドも最高! 渋いオトナっていうのは、こういうひとたちのことを言うんだろうなーと感激して、家に帰ってみると、宅急便が。開けてみればなんと、根本敬先生が1996年に発表した怪作『さむくないかい』のDVDが入ってました! しかも、

特殊漫画家・根本敬の初監督作品にして、今なお日本映画史においてハッテンバ(トイレ)の様に臭覚を刺激し続けてやまない入手困難なる映像『さむくないかい』が、21世紀初のパートカラー作品として鮮やかに甦る。
また、本編と対を成すディスク2は、映像と音を駆使して即興演奏を行うユダヤジャズこと相馬大による『さむくないかい』2010年2月7日自宅MEGAMIXライブ作品『しおサイケデリック』を収録。(公式サイトより)

という充実ぶり。アップリンクも、よく出しましたねー。それで、「いまこれ見始めたら原稿書けないなあ」とか思いながらジャケットを眺めていたら、ビデオ発売時には気がつかなかった(なかった?)英語タイトルを発見。それが「HOW DOES IT FEEL?」なんです。もちろん、ボブ・ディランの『ライク・ア・ローリングストーン』のあまりにもよく知られた一節ですが、「さむくないかい」が「ハウ・ダズ・イット・フィール」。やっぱり根本先生はセンス最高です!

紀伊國屋書店『scripta』:仁侠手帳!

紀伊國屋書店各店舗で配布が始まった『scripta』、今回紹介してるのは仁侠系実話誌の雄、『月刊 実話ドキュメント』の新年号(2010年2月号)のスペシャル付録として発売された『仁侠手帳』です。ブログやツイッターで話題になって、一時はヤフオクとかで高値がついたりもしたこの特殊手帳。なんたってキャッチコピーが「日本初! ヤクザ情報&スケジュール」ですから。その抱腹絶倒にして感動、脱帽の内容を、本誌でじっくり味わってください!

また、紀伊國屋書店のウェブ版書評雑誌とも言うべき『書評空間』では、大竹昭子さんが『Showa Style 再編・建築写真文庫』について、すばらしい書評を書いてくれています。こちらもぜひ、ご一読ください。

アサヒカメラ 今夜も来夢来人で:宮崎県

宮崎市から日豊本線で北上すること約1時間、日向市の隣に位置する小さな町が門川町。日向灘に面した漁業の町だったが、近年は延岡・日向のベッドタウンとしても人気がある。

門川の町でもう8年、「そのまえは別の店でチーママ生活17年でした」というベテランの黒木(くろぎ)キヨミ・ママの<スナック来夢来人>は、今夜も憩いを求めてやってくる常連さんで、満席のカウンターだ。

門川で生まれ育ったキヨミママ。「ちょっといろいろあって」水商売に入ったのが35歳ぐらいのとき。3人の子どもを育てながらの生活だったので、昼間働くよりは、夜の商売のほうが「昼間はずっと子どもといられるでしょ」というわけで、スナックを働く場所に選んだのが始まりだった。


東京右半分:カンカラ三線で歌う明治大正演歌


♪地主金持ちはわがままもので
 役人なんぞはいばるもの
 こんな浮世へ生まれてきたが
 わが身の不運とあきらめる

 お前この世に何しにきたか
 税や利息を払うため
 こんな浮世へ生まれてきたが
 わが身の不運とあきらめる

明治から大正にかけて活躍した演歌師・添田啞然坊の詞に高田渡が曲をつけた『あきらめ節』。こんなアナクロな歌を、ブリキ缶に棹をくっつけたカンカラ三線という、これまたアナクロな楽器をつまびきながら、門前仲町の橋の上に立って歌っている男。でも出で立ちは派手なアロハシャツ。岡大介さんは1978年生まれ、まだ31歳の「明治大正演歌・昭和歌謡もうたえるフォークシンガー」だ。

http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/

ウェブマガジンMOONLINXでインタビュー掲載

デザイン系のウェブマガジンに『MOONLINX』というのがあって、アートから建築、ファッションまで幅広くニュースを配信しているのですが、そのなかで「編集者の仕事とは」みたいなインタビューが載っています。なんか偉そうなことを勝手にしゃべっちゃってますが、よかったら覗いてみてください。サイトはほぼ毎日更新、幅広く充実した内容です。

2010年3月17日水曜日

岡林のリメイク『私たちの・・』、いいです!



最近の青春系日本映画ってまったく興味ないので、完璧スルーしてましたが、この6月封切りの『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』、エンディングの曲がかっこいいです! 原曲はなんと、岡林信康の『私たちの望むものは』。これを阿部芙蓉美(あべ・ふゆみ)という若い歌手がカバーしてます。

こないだ、このブログで大阪のストリート出身シンガー・植村花菜の『トイレの神様』のことを書きましたが(いま、すごいヘビーローテーションですね)、この阿部さんも新宿のストリート出身。しかも植村さんと同じ1983年生まれだそう。

しかし、僕にとってはこの原曲、中学校時代に聴き込んだ思い出の曲ですからねー。それが1970年から40年経ったいま、こういうかたちで甦るとは・・・感慨深いです。ちなみにこの映画、音楽を担当したのは大友良英! サントラ欲しいかも。阿部さんは、去年発売されたミニアルバムでも、井上陽水や石川セリをカバーしていて、選曲センスいいです。

公式ウェブサイト:http://www.abefuyumi.com/home/


東京右半分:ながれのかばんや・えいえもん


山内栄衛門(やまうち・えいえもん)さんは「ながれのかばんや」である。特製の自転車に自分で作ったカバンや袋をたっぷり積んで、谷中・根津・千駄木の、いわゆる「谷根千」かいわいを流しては、道端や家の軒先に自転車を停め、店を開いて客を待つ。人通りがなくなったら、場所を移動して、また店を開く。夕方まで、そうやってお客さんの相手をして、それから商品を自転車にくっつけた箱にしまって、三河島の自宅兼工房まで漕いで帰る。週末ごとにそんなふうに移動販売、平日は家にこもってカバンづくり。そんな生活が、今年で3年目になった。そして究極にオッサンくさい名前の栄衛門さんは、実はうら若き女性なのだ。

DOMMUNE スナック芸術丸:次回は25日木曜!


14日の日曜日、ネットライブ・ステーションDOMMUNEからの初放送を見ていただいた千数百人の方、そして会場まで足を運んでいただいた方、ありがとうございました! ライブでトークしながら、日本中から反応がダイレクトにツイッターで返ってくるというのは、すごく楽しく、スリリングな体験でした。

取材もまったく受けていないし、メディアではいっさい広報されていないのに、口コミだけで毎晩すごい数のひとたちがアクセスしているという、この現実。しかもテレビにとってはプライムタイムの時間帯。これだけ急激に関心が高まっているのは、それだけいまのテレビやラジオの番組が、僕らにとってなんの関心もないものに成り下がっているということにほかなりません。映像メディアにかかわっているプロたちは、この現実をどれだけ危機感を持って見ているのでしょうか。というか、こういうムーブメントをいったい認識しているのでしょうか?

次回の放送は、今月25日の木曜日、夜7時から9時までです。前回に引き続いて、レーザーカラオケの狂った映像世界をお見せする予定。できればスタジオで、ナマでご覧ください! さらにパワーアップした厳選コレクションに、ご期待あれ。予約は、たぶん2,3日前からDOMMUNEのサイトで始まる予定です。


69歳のおばあちゃんDJ、ヨーロッパをロック中!

すでにご存じの方も多いかもしれませんが、ルース・フラワーズさんという、御年69歳のおばあさんが、いまヨーロッパで最注目のDJらしいです! こないだのカンヌ映画祭でもDJをつとめたりしたそうで、かなり本気っぽいみたい。

本人の略歴によると、イギリス人のルースばあさんは、すでに年金生活で余生をエンジョイしていたある日、孫の誕生日パーティに呼ばれ、地元ロンドンのクラブに初めて足を踏み入れ(最初はドアで入店を拒否されたようですが)、音と光の洪水がすっかり気に入り、ヒマな日常を捨ててDJになろうと決意。孫には最初、絶句されたそうですが、DJをやっていた友達を紹介してくれて、それからトレーニングを開始、さきごろデビューしたそうです。そのプレー・スタイルはネットにどっちゃり乗ってるので、各自チェックしていただきたいですが、けっこうエレクトロ系でいい感じです!

「クラブに足を踏み入れた瞬間、すんごい気に入っちゃって。だって若いころに行ってたパーティとはぜんぜんちがうし。音と光がすごく合ってて、若返った気持ちになったの」とか、インタビューでおっしゃってますが、69歳といえば1940年生まれ。ジョン・レノンと同じ生年ですよ・・・。

ちなみにご本人がMyspaceに書いてるデータでは、「影響を受けたもの」がクイーンにダフとパンクにバケットヘッズにリッチー・ホウティンとか! もう、最高ですねー。今年のサマソニかフジロックに、来てくれればいいのに。だれか、早く東京に呼んでください。

公式ウェブサイト;http://mamyrock.com/
ここでたくさん動画が見られます:

その後のスナック魅酒乱:そしてあすかはどこへ・・・

もう読んでくれましたか、『東京スナック魅酒乱 天国は水割りの味がする』。先日、青山ブックセンター六本木店のミニ・トークに来てくれた方、どうもありがとう! 立ち見で、お疲れさまでした。

本の中で紹介したスナックは、もう何十年もやっている老舗店が多いのですが、出版からまだ1ヶ月かそこらなのに、突然閉店のニュースが飛び込んできて、びっくりすることが立て続けにありました。

まずは中野坂上の名店・スナック艶歌。ここは超・歌謡曲通のマスター、吉野昭一さんが27年間もやっていたお店でしたが、惜しくも先日他界され、お店も閉店ということになりました。戦後歌謡曲の生き字引であったマスターからは、すごくいろいろなことを教わりました。謹んで、ご冥福をお祈りします。

そして『スナック魅酒乱』の中でも、ひときわエキセントリックな五反野あすかのあすかママ。五反野から銀座へと華麗な転出を遂げたところまでは本の中でご報告しましたが、なんと! ついこのあいだ、店の出資者であるオーナーと大喧嘩、銀座の店から去ってしまったそうです。「そのうち会いに行こう」とか思ってた読者のみなさん、残念でしたねー。思ったことは、すぐ実行せよという教えでしょうか。

もちろん、あすかママがこれから開くであろう次のお店のことは、情報が入りしだいお伝えしますが、それを待つあいだに・・・ママがミクシーの自分のコミュで最近書いていたメッセージが、あまりに素晴らしいので、ここに一部引用させてもらいます。読むと、ますます次のお店に期待したくなりますよ! ちなみにあすかママの「好きな有名人」は、

マイケルジャクソン★Yoshiki☆アンバパリー様☆ナイチンゲール様☆紫式部様☆ヘレンケラー様☆卑弥呼様☆乙女橘媛様☆天照大御神様☆マリリンモンロー☆アフロディーテ様

だそうです・・・。


トップセールスマン=見返りを求めないセックス

【出世する男はなぜセックスが上手いのか?】
アダム徳永さんの本から

2章 ビジネスとセックスはイコールである
~抜粋紹介しますね

男性にフェラチオをする時,女性は男性に本当に愛されていることを知ると,喜んでぺ♂スをしゃぶります。
「ああ美味しい,気持ちいい」と言いながらフェラチオに夢中になる女性がいます。

なぜなら,セックスで興奮したぺ♂スは,メラメラと気を発しています。

それを女性が受信することで,愛する気持ちや性的興奮が増大するからです。

気の話に限らず,目に見えるものしか信じられない人は,絶対に成功できないというだけは,断言しておきます。

ビジネスの世界でも,見返りを求めないことが成功のカギを握ります。
「見返りを求めないで,どうやって儲けるんだ?」という方は,ビジネスの本質を理解されていません。

見返りを求めないとは,お客様本意のビジネスをするということです。
商品のセールスでも,相手にとってメリットがない商品だとわかれば,たとえ買う気があっても売らないぐらいの心構えが必要です。
一瞬は損のように思うかもしれません。
しかし,相手が本当に欲しい商品,喜ぶサービスは何なのかを知ろうとする努力が,より多くの人の求めている商品の開発につながり,利益をもたらすことになるのです。

セックスでもそうです。
射精という目先の快楽に走る限り,女性の性感を育てることはできません。

それでは,女性の喜ぶ姿を見ることが自分の喜びであるという,男性のセックスの本質的欲望を知ることも,満たされることもないまま,一生を終えることになってしまうでしょう。

成功は,見返りを求めない愛の先にあるのです。

それと

威張るだけの上司=自称テクニシャン

いつまでも自分のやり方を周囲に押し付けず
自惚れず
経験を元に
自分を日々進化させていくことのできる人だけが
成功を手にすることができるのです。

セックスが上手い男にあって,自称テクニシャンにないもの。

それは



素直さです。




2010年3月10日水曜日

e-hondana、新入荷アップしました!

準備が遅れて、すっかりお待たせしちゃいました、申し訳ありません。
e-hondana、約50冊、新入荷をアップしました。今回は古典から現代まで、特に美術系の本がたくさん出ています。あと、レアな写真集も。もちろん、早い者勝ち。ぜひぜひ、ご覧ください!

ネット・ライブ『DOMMUNE』から生放送:14日夜7時〜


3月1日から、突然(ほんとに!)始まったインターネット・ライブ放送DOMMUNE、もうご覧になりましたか。

鬼才(ほんとに!)宇川直宏くんがプロデュースする、いわばネット上のクラブともいうべきこのプロジェクト。ほんとに多士済々としか言いようのないひとたちが、月曜から木曜まで毎晩、楽しく好き勝手なプログラムをスタジオから送ってます。すごい新しいですよ、これ! ユーストリームのライブ映像に、ツイッターでどんどんコメントをつけていけるし。すでに毎晩、数千人が参加しているそうです。

そして僕もこれから月2回、ライブやらせてもらえることになりました。その第1回が3月14日、今週日曜の19時から21時まで生放送されます。テーマはこないだ恵比寿の写真美術館でも展示された、レーザーカラオケ。特選曲を、フルバージョンでたくさんお見せしながら、トークもやらせてもらいます。

スタジオはもともとバーだったそうで、観客も入れるようです。たぶん、飲めるし。サイトの中にスタジオ体験予約があるので、チェックしてみてください。ちなみに第2回は25日の予定です。

どんなメディアになるのか、いろいろ説明するよりサイトに入ってもらうのがいちばんですが、宇川君から来た「前口上」がすごく気合い入ってるので、読んでみてください!!!

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■「DOMMUNE」前口上
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もはや骨董価値を纏い始めた35ミリフィルムの劇映画.....
その内容をDISする2ちゃんねるの映画スレット!!!!!! 
ベッドルームに持ち込まれたラップトップで、夢見心地に編集されたデジタルショートフィルム..... 
その作品をリンツのコンペティションに応募する為にVIMEOにUPする女子美大生!!!!!! 
来るべき未来のTVを煽りながらも雲行きが怪しい地デジハイビジョン.....
公然わいせつ容疑で逮捕されながらも、3ケ月後にはその放送普及推進キャラに復活した草×剛氏!!!!! 
通勤ラッシュの田園都市線で立ったままハマるワンセグドラマ.....
隣からそのモバイルの液晶モニタを覗き込み、乗車駅を2つも通過してしまった会社役員!!!!!! 
20世紀VHSアーカイヴの骨壺から掘り起こされ、YOUTUBEで蘇生されたノイズまみれの磁気テープ.....
その映像をニコ動に移植し、コアなコメを採集することだけが生き甲斐のお宝動画ヲタ!!!!!!
埃をかぶったナム・ジュン・パイクのテレビ彫刻"Pre-Bell-Man".....
その彫刻を有機性洗剤で磨き続けるビル・ヴィオラ!!!!!! 
2万人を踊らせる為にVJがプレイするモーショングラフィック.....
PLAY中に何故かカットインでジム・ショーンズ率いる人民寺院の集団自殺のニュース映像が数フレ映し出され、
集団バッドトリップに陥る2万人のオーディエンス!!!!!! 
その状況をi-Phoneでストリーミング中継するプレカリアート!!!!!!!!!!

僕は幼稚園に通う隣の女の子の成長記録映像がブログにUPされる瞬間を毎日報告されている。
彼女の母親のツイートによって......
僕はミュンヘンの動物園のネコ科の動物"オセロット"の出産映像を昨夜みた。
ケージに固定された定点カメラによるUSTREAMのライブストリーミングで......

腐る程の"動く絵"に満ち溢れすぎた今世紀、
映像によって世界は連帯していると言っても過言ではない。
では、一体何を以て「映像」なのか? 

レア亡き映像山脈にアウラを振りかざす「DOMMUNE」は、
ライブストリーミングの魔法を駆使し、
未踏の視覚コミュニケーションの可能性を映し出すだろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(宇川直宏)

東京右半分:東京蛍堂

浅草の深夜対応レストラン&カフェ、「オレンジルーム」と「cuzn」が並ぶ浅草のフラワー通り(公式名称はロックフラワー通りだそう・・・だれも使ってないと思うが)。道路沿いに浅草出身の芸人や俳優さんたちの顔写真が飾られていて、ほかの通りとはちょっとちがう雰囲気が漂っている。

「オレンジルーム」と「cuzn」のあいだには細長い路地があって、入口に「モボモガ御用達」という怪しげな看板が掛かっている。どいつも気になっていたのだが、路地奥のドアは運悪く閉ざされたまま。なかなか入店する機会がなかったのだが、今回初めて、中に入ることができた。店の名前は「東京蛍堂」。分類すればアンティーク・ショップになるんだろうけれど、浅草に数ある骨董屋、古物店とはひと味もふた味もちがう、それこそモボモガ全盛の大正末期から昭和初期に特化した、ピンポイント・テイストの店なのだ。

疾風怒濤!!! 北村大沢楽隊


先週日曜日、京都で『老人よ大志を抱け』というトークをやらせてもらったのですが(雨の中、足を運んでくれたみなさん、ありがとう!)、後半のシンポジウムでいっしょになったのが、多彩な活動で知られる大阪のチンドン通信社代表・林幸治郎さん。彼が5年ほど前にプロデュースした『疾風怒濤!!! 北村大沢楽隊』というCDを会場で聴かせてもらったのですが・・・これがすごい! すごすぎ!!! とんでもない音楽でした。

北村大沢楽隊は、いわゆるジンタの系譜を引く、おそらく現存する唯一の楽隊。宮城県仙台のはずれの農村に生活する、平均年齢70ウン歳の、じいさん5人組です。

地元では「あー、あの元気なおじいちゃんたちでしょ」的な扱いしか受けず、活動の場も小学校の運動会とか、村祭りとか、そんなんばっかりですが、それを苦とも不満とも思わず、茶碗酒をグイッと呷っては最高のグルーヴをぶちかます。そういう人生を、もう何十年も送ってきました。

ストリート・パフォーマンスのプロである林さんをして、「クラリネットであんな大音量を出せるミュージシャンは、世界中にいない!」と唸らせる、そのパワー。そしてメンバーのだれも楽器演奏は習ったことなくて、すべて自己流、チューニングもめちゃくちゃというオレサマ・スピリット。日本最強のアウトサイダー・ミュージックです、これは。

しかし日本のニューオリンズが、宮城の田舎にあったとは・・・。







2010年3月3日水曜日

こんなクラシック・コンサートなら!

http://www.youtube.com/watch?v=VS1tRoCAr-Q


友人から教えてもらった動画です。シモンボリバル・ユース・オーケストラというのは、ベネズエラのカラカスを拠点に活動する、若年貧困層の更正活動の一環。ストリート・チルドレン、麻薬売買や強盗に手を染めていた若者たちを更正させたり、子どもたちを放課後に音楽活動に誘うことで非行から守るために、設立されたそうです(Wikiより)。


バーンスタインの「マンボ」でのノリもすごいけど、音の厚みもすごい! ふつうオーケストラって、50人ぐらいだと思うけど、ここんちはステージに200人ぐらい出ちゃうそう。それで踊りながら演奏して、しかも音がビシッと決まってるんだから、最高です。指揮のグスターボ・ドゥダメルもかっこいいし。ぜんぜん知らなかったけど、2008年にはマルタ・アルゲリッチをピアノのゲストに迎えて(!)、来日してたそう。悔しい・・。


クラシックというと、とかく裕福な環境で育つものという先入観があるけれど、こういうのが現在進行形のクラシック音楽なのかもしれない。勇気が出ますよ!

東京スナック魅酒乱:青山ブックセンター六本木店でトーク

発売と同時に、掲載させてもらったスナックから注文がたくさん入ったりして、ちょっとうれしいきょうこのごろの『東京スナック魅酒乱 天国は水割りの味がする』。来る3月11日に、青山ブックセンター六本木店で、ミニ・トークをします。

「都築響一ワイドショー」と銘打った(恥ずかしい・・)連続企画の5回目なので、来てくれたことあるひとはおわかりでしょうが、なにしろ会場が売り場の一角なので、狭いんです! なので、早めの予約と来店、よろしくお願いします。取材裏話とか、いろいろお話しさせてもらいます!


http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/20100311_tsuzwideshow_5.html

宗教と現代がわかる本2010:仏恥義理で愛羅武勇


元SPA!の編集長で、僕の「珍日本紀行」をスタートさせてくれた渡邊直樹さんが責任編集した『宗教と現代がわかる本2010』(平凡社刊)が発売されました。まだアマゾンには入ってないみたいですが。

表紙に並んだ名前だけ見ても、そうそうたるメンツですが、そのなかで暴走族の詩のセンスについて書いた文章を、僕も寄せています。例によって、ほかのページから完全に浮いてますが、よかったらご一読ください。青森のガキが書いた、東北弁丸出しメッセージとか、かっこいいですよ!

 おめぇとわぁは、友達だ!! そして、永遠に友達だ!
 わぁは、おめぇば見捨ねぇ! おめぇもわぁば見捨てんのが!?
 だべ?? だべ?? わぁは、おめぇば信じるはんで!!
 青森の友達ば裏切ったら、許ねぇはんで!!
 わぁんどは、確実につながっちゅう!
 電線!? それか赤い糸!? ふざけんなバカが!!
 つながってるのは、心だ!! 恥ずかしがんなって!!


演歌よ今夜も有難う:ストリートにいたる道


巣鴨駅の改札を出た通路脇に、きょうもあのひとが立っている。きょうも革のジャケットに革パンツで、マイクにかぶさるようにしながら、しわがれ声を振り絞っている。


言いたい奴には 言わせておけと
黙って飲み干す 手酌酒
ひたすら人生 生きてきた
路地裏 ちょうちん 影法師
笑顔のおまえが 心のささえ

      『ひたすら人生』 作詞:ないとうやすお 作曲:長浜千寿


裕力也さん、67歳。老舗材木屋の長男としてなに不自由なく育ちながら、どうしても学校制度になじめず、中学、高校を転々としたあげく、ドロップアウト。歌手を目指して歌謡学院に通うが、親のコネでゼネコンの熊谷組に入社。21年間勤めたあと、自身の会社を興し、バブルの波に乗って成功するも、バブル崩壊と共にすべてを失い、家族とも別れて、いまはひとり。失った夢を取り戻そうと、数年前からストリートに立って、雨の日も風の日も歌いつづける。毎日、朝から晩まで。

道行く人のカンパと年金で命をつなぎながら、ストリートに生きつづける。音楽のジャンルとしてではなく、生きかたとしてのブルース・シンガーという存在が日本にあるとするならば、それはこのひとのことを言うのだ。


http://blog.heibonsha.co.jp/enka/

東京右半分:仲見世裏のクチュリエール

休日だろうが平日だろうが、いまや原宿竹下通りより混んでるんじゃないかという浅草雷門前・仲見世通り。耐え難き喧噪を避けて一本裏道に入ったあたり、昔ながらのお菓子屋や飲食店が並ぶ通りに、ファサード全面を朱色に塗り込めた、異様に目立つ店がある。『弥姫乎』・・・これで「みいこ」と読ませる、着物をベースにしたオリジナル・ファッションを制作販売するショップだ。

ずっとその存在を知ってはいたけれど、中年男がひとりで入店するには、いささか敷居が高い。取材を口実に今回初めてガラス戸を開けて入ってみると・・・店にはだれもいないじゃありませんか。不用心! 「すいませーん」と声を上げると階段をトントンと降りて、黒いドレスをまとった女性が姿をあらわした。飯塚美鈴さん、彼女が弥姫乎の代表兼デザイナー兼店員さん。つまりこのお店、そしてこのブランドは、飯塚さんがひとりで作って売っている、手作りクチュールなのだ。


http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/

「老人よ大志を抱け」:京都シンポジウム、残席あり

先週のブログでお知らせした、3月7日に京都で行うシンポジウム。まだ残席ありそうです。いっしょに話すコメンテーターの方々もおもしろそうなので、週末京都で遊んでる方は、覗いてみてください!