そろそろ手元にいろんなリアクションが来ているのですが、親友の大竹伸朗君が、すごくいいことを言ってくれました——「このひとたちは、お遍路さんなのかもしれない。凡人には見えない88ヶ所をめぐる使命を与えられし人々」。ほんとにそのとおりです!
僕にとって、このインディーズ演歌歌手たちを訪ね歩く旅は、実はフェイズ2というべきプロジェクトでありまして、その前のフェイズ1だったのが、2007年に発表した『巡礼—珍日本超老伝』。すでに絶版になっているのですが、それがこのほどちくま文庫で復活しました!
オリジナルはすべてモノクロでしたが、今回はカラーの口絵つき。そして文庫版のおまけ(と言っちゃあ失礼ですが)に、以前『東京右半分』で3回にわたって掲載した、日本最大・最高・最強の縄師であり、日本SM界のゴッドファーザーでもある濡木痴夢男先生の伝記を載せています。