ハリマオの作品の、基調をなしているのはむろん露出・SMなのだが、そのフラットな画面構成と色彩感覚のせいか、陰湿さがなく、むしろほがらかな明るさが感じられるところに最大の特徴がある。
ハリマオの画題というか、本人の興味の対象は、新体操やレスリング、シンクロナイズドスイミングなどの「運動もの」と、タレントやアイドルをテーマにした「芸能もの」に大別される。今週はその中から、運動競技を題材にして作品群をご覧に入れよう。
なお、今週の『VOBO』では、5月6日に亡くなられた団鬼六さんの追悼ページを巻頭に設けています。僕も短いメッセージを寄せさせてもらったので、あわせてお読みください。