というわけで、街角スナップとは次元のちがう、高精度・高密度で撮影された、あまりにも痛いクルマの数々・・一見、大きなスタジオで撮影されているように見えますが、実は深夜の駐車場で、たくさんのストロボを炊いて撮影されたそう。素晴らしすぎる、世界に誇るべき現代日本文化の記録です。タイトルが示すように、これが2009、2010年に続いて3回目の「痛車展」ですが、前回までを見逃した方は、本人のサイトできっちり見られるので、ご参考に。
http://tsaka.jp/itasha/index.html
坂口さんは2007年に、東京近郊のサバービアな夜景をデジカメで撮影したシリーズを発表していて、それは美しい写真集にもなりました。その年、僕が審査員を務めていた木村伊兵衛賞の選考会でも話題になったのを覚えています。この「痛車」も大判写真集になればいいのに・・と思っていたら、iPad写真集が用意されていました! もしかしたら、こういう写真はもう、どんなにきれいな印刷より、大きなモニターで見たほうが迫力あるかもしれないし、電子書籍なら拡大もできますしね。しかし国際協力基金とかが資金援助して、痛車の展覧会、海外の美術館でやってほしいものです!
痛車 http://itunes.apple.com/jp/app/id391670599?mt=8
なお『Place M2』はビルの2階ですが、3階にある『Place M』のほうでは、ご近所の『Gallery Shuhari』と同時開催で吉永マサユキ展を開催中。両ギャラリーとも作家のトークショーがあるので、ギャラリー・サイトからスケジュールをご覧ください。
Place M2 http://m2.placem.com/schedule/2011/20111215/111215.php