吉永君と言えば暴走族など、ハードコアなひとびとのポートレートで有名ですが、今回展示するのは彼がまだ写真家のアシスタントをしていた1993年に、大阪十三の銭湯で撮った男たちの入浴シリーズ。吉永くんの原点とも言うべき作品ですが、これまでほとんど公開されることはありませんでした。
大阪のおっさんたちがチンコ丸出しで風呂に浸かったり、体を洗ったりしている姿は、まことに日常的でありながら、いざプリントになってみると不思議な超現実感もあり、単なるルポルタージュとは次元のちがう写真表現になっています。
今回の展覧会では、その銭湯シリーズが並ぶほかに、海外販売用に制作されたという1000部限定の写真集も会場で販売されます。「表装には手拭いを使用。全5種類の装丁からお選びいただけます」ということなので、要チェックですねえ。また、期間中には根本敬などとのトークもあるので、これもディープそう!
吉永マサユキ 写真展 「 SENTO 」
会 期:2011年12月6日(火)〜12月26日(月)
12:00〜20:00(最終日も20:00まで) 月曜休み(ただし、12月26日は開廊)
オープニングパーティ:2011年12月6日(火) 18:00〜20:00
会 場:GALLERY SHUHARI
東京都新宿区四谷3-13 大高ビル3F (丸の内線「四谷三丁目」徒歩2分)
TEL 03-5269-1436
http://www.gallery-shuhari.com/
■期間中、トークショーを開催します。
12/10(土) 19時〜 吉永マサユキ×清水穣さん(写真評論家)
12/17(土) 19時〜 吉永マサユキ×根本敬さん(特殊漫画家)
12/24(土) 19時〜 吉永マサユキ×町口覚さん(アートディレクター)
入場料 各1,000円ドリンク付き。
<問合せ GALLERY SHUHARI TEL 03-5269-1436>
SENTO Masayuki Yoshinaga
今から20年ほど前、吉永マサユキが写真家となるきっかけとなった初期作品『SENTO』。
その内容から、日本では発売が困難でしたが、このたび海外販売用に限定1000部を製作。解説=清水穣。11月18日、個展会場および極一部の書店にて発売開始。詳しくは東京キララ社まで。
定価:3,500円+税
B5上製/72P
発行:東京キララ社
03-3233-2228