2009年10月22日木曜日

今週のスナック:新橋ばら(10月22日夜更新)


サラリーマンお父さんインタビューの聖地・新橋烏森口SL広場。きょうも夕方の待ち合わせで込み合うなかを、テレビのクルーがむなしく徘徊しているが、そういうのを無視して向いのビル街に入ってすぐ、「モンゴルスナック ばら」の看板をたよりに雑居ビルの地下2階に降りる。

エレベーターのドアが開くと、いきなり細くて暗い廊下。店名表示もなく、「会員制」とだけ書かれた店のドアが並ぶ。えーっ、ここ? といぶかりながら足を進めると、廊下のいちばん奥にぽつんと「ばら」の看板がある。はっきり言って、非常に難易度の高いアプローチだが、おそるおそるドアを開けてみれば、「いらっしゃいませーっ」と元気でハスキーな声の、かわいらしいママがウェルカム・スマイル。ここはモンゴル生まれ、モンゴル育ちのママが2年前に始めた、おそらく日本唯一の「モンゴルスナック」なのだ。もっとも、モンゴルにはスナックなんてないので、モンゴル人がやってるスナックってことですが。


モンゴル人ママといえども、ここはスナック、しかもオヤジ天国・新橋であるので、雰囲気はふつうの和式スナックといささかもかわりない。ふつうにビールや焼酎が飲めて、ふつうにカラオケ歌えて、ふつうにかわいくて、しかも日本語堪能なママや女の子(もちろんモンゴル娘)とお話しできて、お値段もごくふつう。でも、そこはかとなく、ほんとにそこはかとない程度にエキゾチック。けっして異国感をウリにしてるわけじゃなくて、遊牧民の絵葉書や朝青龍のポスターや、モンゴル音楽のBGMが、ごく控えめに大陸の空気を運んできてるだけ。


座ってみればすごく居心地よくて、しかもアプローチは初めてのお客さんをビビらせるのに充分な迫力。いちど入店したら、すぐ友だちを連れて再訪したくなること間違いなしの、隠れ(ほんとに!)スポットです。

http://www.kosaidoakatsuki.jp/shuppan/yondoko/