
いちじは「東洋最大の商店街」とも呼ばれた全長800メートル、東京都内最長の商店街で有名な武蔵小山。駅前の一角には、昭和の面影を色濃く残すスナック街があって、いまも100軒以上の店が営業中という。町の規模に較べて、ものすごく飲み屋の数が多いのは、もともと町工場が多かったからとも言われるが、対人口比率からしたら日本有数の飲み屋街だ。
いちじは「東洋最大の商店街」とも呼ばれた全長800メートル、東京都内最長の商店街で有名な武蔵小山。駅前の一角には、昭和の面影を色濃く残すスナック街があって、いまも100軒以上の店が営業中という。町の規模に較べて、ものすごく飲み屋の数が多いのは、もともと町工場が多かったからとも言われるが、対人口比率からしたら日本有数の飲み屋街だ。
ずいぶん昔に京都で知りあった、間奈美子さんというひとがいます。このひとは未生響という名前で詩人として活動しながら、<アトリエ空中線>という自費出版・造本工房を主宰しています。
彼女が装丁した自費出版の詩集を通して、僕はその活動を知ったのですが、とにかく古風で端正で、エレガントで、当時のあらっぽいインディーズ・シーンとは完全に一線を画す、そのスタイルというか美意識にびっくりしました。編集・造本・組版・印刷製本設計・配本まで、すべて作家たちと一対一で取り組み、みずから手がけてきた、そのこだわりにはなみなみならぬものがあります。
造本の技術を覚えるために、町の小さな製本屋で働いた経験もある間さん。現在は活動のベースを京都から東京に移しているようですが、今年で10年になったアトリエ空中線の活動を眺めなおす、珍しい展覧会がいま開催中です。約120点に及ぶ全制作書籍から、印刷に使用した箔押しや凸版の原盤も展示されているそうなので、リトルプレスに興味ある人は、急いで行ってください。12月6日までしかやってません!
ポスター・ハリス・ギャラリー
http://posterharis.com/gallery.top.html
アトリエ空中線(空中線書局)
ロンドン、ハワイ、ハリウッド・・・外国の名前がネオンに踊ったグランド・キャバレー全盛時代はいまいずこ。昭和の風俗として、いまや絶滅直前の状態にあるキャバレー文化の最後の華が、いま東京右半分にひっそり咲いている。かつて「キャバレー太郎」と呼ばれ、納税額日本一を誇った福富太郎さんのキャバレー・ハリウッド・チェーンのうち、北千住と赤羽の2店舗がそれだ(かつて数十店舗を誇ったハリウッド・グループも、いまやキャバレーはほかに池袋の計3店舗が残るだけ)。
R&Bやブルースの名曲を、なるべく日本語に訳して歌うことにこだわってきた彼らの、しぶといエネルギー。25年たってもやってる、そのしつこいグルーヴ。こういう、あきらめのわるいオヤジになりたいですねえ。このCDには、ライブなのでオープニングのMCが入ってますが、それがなんと、1978年にイーストウェストで司会を務めた石尾和子さんで、当時をそっくりそのまま再現した紹介MCをやってもらってるという凝りよう。自主制作盤なので、公式ウェブサイトから購入するのが、いちばん簡単かも。牧伸二とのコラボ盤も渋いです。