

http://www.youtube.com/watch?v=VS1tRoCAr-Q
友人から教えてもらった動画です。シモンボリバル・ユース・オーケストラというのは、ベネズエラのカラカスを拠点に活動する、若年貧困層の更正活動の一環。ストリート・チルドレン、麻薬売買や強盗に手を染めていた若者たちを更正させたり、子どもたちを放課後に音楽活動に誘うことで非行から守るために、設立されたそうです(Wikiより)。
バーンスタインの「マンボ」でのノリもすごいけど、音の厚みもすごい! ふつうオーケストラって、50人ぐらいだと思うけど、ここんちはステージに200人ぐらい出ちゃうそう。それで踊りながら演奏して、しかも音がビシッと決まってるんだから、最高です。指揮のグスターボ・ドゥダメルもかっこいいし。ぜんぜん知らなかったけど、2008年にはマルタ・アルゲリッチをピアノのゲストに迎えて(!)、来日してたそう。悔しい・・。
クラシックというと、とかく裕福な環境で育つものという先入観があるけれど、こういうのが現在進行形のクラシック音楽なのかもしれない。勇気が出ますよ!
発売と同時に、掲載させてもらったスナックから注文がたくさん入ったりして、ちょっとうれしいきょうこのごろの『東京スナック魅酒乱 天国は水割りの味がする』。来る3月11日に、青山ブックセンター六本木店で、ミニ・トークをします。
「都築響一ワイドショー」と銘打った(恥ずかしい・・)連続企画の5回目なので、来てくれたことあるひとはおわかりでしょうが、なにしろ会場が売り場の一角なので、狭いんです! なので、早めの予約と来店、よろしくお願いします。取材裏話とか、いろいろお話しさせてもらいます!
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/20100311_tsuzwideshow_5.html
巣鴨駅の改札を出た通路脇に、きょうもあのひとが立っている。きょうも革のジャケットに革パンツで、マイクにかぶさるようにしながら、しわがれ声を振り絞っている。
言いたい奴には 言わせておけと
黙って飲み干す 手酌酒
ひたすら人生 生きてきた
路地裏 ちょうちん 影法師
笑顔のおまえが 心のささえ
『ひたすら人生』 作詞:ないとうやすお 作曲:長浜千寿
裕力也さん、67歳。老舗材木屋の長男としてなに不自由なく育ちながら、どうしても学校制度になじめず、中学、高校を転々としたあげく、ドロップアウト。歌手を目指して歌謡学院に通うが、親のコネでゼネコンの熊谷組に入社。21年間勤めたあと、自身の会社を興し、バブルの波に乗って成功するも、バブル崩壊と共にすべてを失い、家族とも別れて、いまはひとり。失った夢を取り戻そうと、数年前からストリートに立って、雨の日も風の日も歌いつづける。毎日、朝から晩まで。
道行く人のカンパと年金で命をつなぎながら、ストリートに生きつづける。音楽のジャンルとしてではなく、生きかたとしてのブルース・シンガーという存在が日本にあるとするならば、それはこのひとのことを言うのだ。