
三味線屋って、商店街にあるのは見たことあっても、入ったことのあるひとはそう多くないでしょう。ましてここは荒川区東尾久。町屋駅から都電か、日暮里から舎人ライナーに乗って、駅を降りて住宅街を歩いた先にある「三味線かとう」を知ってるひとは、自分で三味線を弾くひとだけのはず。

1988年3月11日に開店というから、23年目になったばかり。三味線屋としてはけっして老舗とは言えない「かとう」は、実は三味線界ではかなり知られた存在だ。店主の加藤金治さんは、業界で初めて「エレクトリック三味線」を開発販売したアイデアマンであり、店の2階に「ちとしゃん亭」という三味線ライブハウスを開いてしまった情熱家であり、ユーチューブで
などという、お茶目な動画まで制作公開してしまう、およそ伝統芸能離れしたユニークなキャラの持ち主でもある。