2011年4月27日水曜日

連休中に聴きこみたいCD! 大友裕子

『HELL』展のオープニング・パーティで、参加してくれた方から「これ、知ってます? HELLですよ〜!」と推薦され、恥ずかしながら未聴だったのでYoutubeをチェック、いきなり打ちのめされたのが『手切れ金』。歌っている大友裕子さんは、ヤマハ・ポプコン出身の歌手。1978年デビューの歌手で、「日本のジャニス」とも呼ばれ、あの『ボヘミアン』を葛城ユキの前に歌ってもいるそうですが、1982年、その『ボヘミアン』発売日に引退、いまはどこでどうされているのか・・不明という謎に満ちた歌い手です。

『手切れ金』はこんなふうに始まります・・・

 あんたが出て行くのを とめる気はさらさらないよ
 後追いをするほど かわいがられた覚えもないし


 あんたあたしの目の前で ほかのオンナ抱いて見せた
 あの雨の夜あたしは 傘も持たず飛び出して


 どこをどう歩いたのか 知らないが
 ずぶぬれの体のまま


 道に倒れちまってさ クルマにどろみずひっかけられて
 バカヤロウ! 死んでもいいのかってどなられたっけ

ちなみに作詞・作曲とも本人です! こういう凄みのある歌詞って、いまはもうJ-POPにも期待できないし、演歌もダメだし、だれが書いて、だれが歌ってくれるのでしょうか。『手切れ金』が発表された1979年より、2011年のいまのほうが音楽ビジネスの規模ははるかに大きいのに、なんか不毛ですよねぇ。暗黒歌謡界の新星、いでよ!

大友裕子の熱い非公認ファンサイト:
http://www001.upp.so-net.ne.jp/kurobuta/yuko/yuko-index.html