2011年3月30日水曜日

東京右半分:女装図書館

買い物客で賑わう上野御徒町から、蔵前に向かって東に歩く。地下を都営大江戸線とつくばエクスプレスが走る春日通りを10分ほど歩けば、そこが以前にこの連載でも紹介した、「金沢・片町商店街に続いて日本で2番目に古い商店街」でありんがら、ぜんぜん賑わってない佐竹商店街だ(2010年11月12日)。

昭和のまま時間が止まったような商店街を南に抜けてすぐ、清洲橋通りに面したマンションの4階に、去年8月にオープンしたばかりなのが『女装図書館』。昔ながらの秘密めいた女装クラブでもなければ、もちろん風俗でもない。若い世代の女装子(じょそこ)、男の娘(こ)たちがもっとオープンに、気軽に集まって遊ぶためのしゃべり場、ベースキャンプなのだ。


ごあいさつ

女装をする人が、気軽に使える居場所。
女装して本を読んだり、
勉強したり、お話したり、
ただ、ぼーっとしたり。
じっとするのが苦手な子は
待ち合わせして、お出かけしたりも。
様々な人・もの・情報が集まる図書館という施設を
女装する人たちのためにつくりたいと考えました。
(公式ウェブサイトより)

図書館の司書、と呼ぶにはずいぶんラブリーな辰木ひかるさんに、お話をうかがってみた。