2011年3月9日水曜日

SENSE 連載 ROADSIDE FASHION 3

洋服屋が僕らに着てほしい服じゃなくて、僕らがほんとに着たい服って、どんなのだろう。ブランドとかシーズンとか、どうでもよくなった達人はなにを着てるのだろう。身につけた服の値段じゃなくて、服の下に隠されたからだのクオリティを想像させる服って、どんなのだろう。たかが洋服、されど洋服。解き放たれたオトナの着こなしを探す旅!

極ジャーの聖地を訪ねて

大阪の中心・難波から大阪湾に向かい、大阪ドームの脇を過ぎて南西方向に向かうと大正区に入る。区内人口のうち約1/4が沖縄出身者であるとも言われる、ここは「リトル沖縄」としても有名だ。

もともと湿地帯だった場所を埋め立ててつくられた大正区の湾岸エリアは、その成り立ちからしてブルーカラーの町だった。いまでも鉄道の駅はJR大正駅ひとつだけ、主な交通機関は市営バスという状態だし、大通りを歩いても大阪らしいお洒落なカフェもレストランも、セレクトショップもまず見あたらない。ここにあるのは大きなディスカウントストアと、大きなパチンコ屋と、すでに活気を失った昔ながらの商店街だけだ。




そしてそんな商店街のなかに、日本有数の渋いセレクションで名高いオンライン・メンズファッションショップ『マサの元気! 情熱ファッション!』(http://www.7fuku.com/)を運営する、『カジュアルハウス・フジモト』の実店舗を訪ねた。