2009年12月24日木曜日

今週のスナック(最終回!):荒木町ラヴ



都心でありながらオシャレ度ゼロ、下町っぽいというか、オヤジっぽい空気が非常に居心地よい四谷荒木町。なかほどにある古びた雑居ビルの、泥酔してたら確実に足を踏み外しそうな階段を3階まで上ると、扉の向こうに出現するのはサンタフェあたりのカフェのような、小さいけれどスタイリッシュな空間。アースカラーとアメリカ、メキシコの雑貨が織りなすインテリアは、荒木町というより代官山あたりに来ちゃった感じだ


四谷に生まれ育ち、両親も以前は荒木町、現在は銀座でクラブ経営という、いわば水商売ファミリーの家系に育った若きママ。もともとインテリア・デザインが好きで仕事を始めたものの、ポリネシアン・ダンスにハマって(ハワイアンじゃなくて)、厳しい修行を経てプロ・ダンサーに転進。例の腰ミノにココ椰子のブラといういでたちで、10年近くも踊っていた。

荒木町に小さな場所を見つけて、店を開いたのは9年前のこと。最初は大皿を並べるカジュアル・レストランだったのが、「お客さんが食べ終わってもぜんぜん帰ってくれなくて」、ほどなくスナックに業態変更。それがうまくいって、いまでは常連さんで夜毎にぎわっている。