古書ファンなら昭和28年から45年の17年間にわたって、145巻が刊行された『建築写真文庫』という、かわいらしい写真集シリーズをご存じかもしれません。
ウジェーヌ・アジェが消えゆくパリを、ベレニス・アボットが変貌するニューヨークをとらえたように、日本のミッドセンチュリー・デザインをもっとも完璧にとらえた記録である、この偉大な、しかしまったく失われたまま半世紀近くがたっていた写真シリーズが、いま甦ります。版型はオリジナルと同じ四六判、しかも800ページというボリューム。全145巻のうちから商業施設に関わる79冊を選び、1200点近くの写真をスキャンしなおして、本書は制作されました。
発行元は建築図書専門の出版社である彰国社。12月4日から書店に並びますが、一部の大書店か建築専門書店でしか見られないと思うので、内容を詳細に説明するウェブサイトをつくりました。まだ未完成ですが、解説と、70点近くの写真が見られるようになっています。ぜひいちど、ご覧ください。
http://showastyle.blogspot.com/
発行元ウェブサイト:http://www.shokokusha.co.jp/