派手に喧伝される新しいものに目を奪われがちだが、どっこいDeepな東京は生き残っている。
再開発の地上げと闘いながら82歳のママが今日もカラオケのマイクを握るスナック、
熱々の湯が満たされた湯船の向こうにとびっきりの富士山が見える眺めのいい銭湯、
妖しくも悲しい伝説をいまに伝える怪異スポット、4本1000円のAVが売っている魔窟エキチカ……。
給水塔、大仏、水路、暗渠、場末、基地、新興宗教、妖怪、幻影の帝都――
見慣れた町もちょっと見方を変えて歩けば「新発見」の連続だ!
余裕はいるが、金はかからぬ、究極の大人のための東京案内!!
(出版社サイトより)
というわけで、このほど発売されたムック『大人のための東京マニア散歩』の中で、またもスナックのことについて書いてます。でも今回は単なる店紹介ではなくて、すでに再開発が予定、計画されていて、近いうちに消え去ってしまうことが確実な、昭和の香り漂うスナック街をまとめたもの。「中野四十五番街」「武蔵小山飲食街」「立石呑んべ横丁」「三軒茶屋三角地帯」の4ヶ所を取り上げ、10ページほどの記事にしています。
ほかにも町田忍さんの「東京銭湯遺産」とか、藤木TDCさんの「東京「場末」漂流」とか、僕も愛読している『東京DEEP案内』管理人・逢坂まさよしさんによる「東京裏街道ガイダンス」などなど、そのスジが好きなひとには見落とせない記事がてんこ盛りなので、よかったらチェックしてみてください。口絵をのぞいて、全部モノクロなのが残念ですけど、ちょっと・・じゃなくて、すごく変わった休日を過ごしたい方々には、かなり有益なガイドブックになるはずです。