小林繁でびっくりしてたら、なんと浅川マキさんが急死されてしまいましたね。去年、久しぶりに新宿ピットインでステージを観たときは、まだまだお元気だったのに、唖然というか、ほんとうに残念でなりません。
一時、毎年末は池袋文芸座地下で開かれるライブに行かないと、その年が暮れないというほど、彼女のステージに通っていた時期があって、僕にとっては世界でいちばん大事なシンガーでしたから、公演先での突然の死は、ショックというほかありません。同じ思いを抱いていらっしゃる方も、多いと思います。ご冥福をお祈りしましょう。
浅川マキさんの、いま入手しやすい作品としては、ボリューム1から4まで出ているCDシリーズ『Darkness』を全部押さえるのが基本ですが、2003年には本人のエッセイ集『こんな風に過ぎて行くのなら』が出ていて、それがまた最高に素晴らしい内容です。この機会に、ぜひご一読ください。なにせ、版元の紹介文によれば、
30年の時が流れ、その時々の時代・気分を遠雷のように照らし出す初めてのエッセイ集。1970年代から2003年までに『ネクスター』『漫画アクション』『DOLL』などに掲載されたものをまとめる
ということですから。30年間ですよ! 初出誌も渋いラインナップだし。あと、レコード会社による浅川マキさんのウェブサイトがあって、その中に、2007年に書かれた自筆の文章が載っています。これがまたいい雰囲気で・・・。ここに転載させていただきますが、いま手に入るCDやDVDの情報もあるので、こちらもいちどチェックをお願いします。
EMI浅川マキ・サイト http://www.emimusic.jp/asakawa/main.htm