もう、書店で見かけてびっくりしたひとも、少しはいらっしゃるかも。先月末に出たばっかりの『可笑しなホテル 世界のとっておきホテル24軒』という一冊。
これ・・・『ROADSIDE USA』そのまますぎなんですけど・・涙。
あんまりびっくりしたので、出版元の二見書房に経緯を聞いたら、なんと以前に名刺交換したことのある編集者さんが担当だったんですが、「言われてびっくりしました、都築さんの本のこと、ぜんぜん知らなかったんですよ!」とのこと。デザイナーさんも、僕の本のことなんか知らなかったんでしょうねえ。なので不幸な偶然・・というわけです。
著者のベッティナ・コワルウスキーというひとは、ドイツのトラベル・ジャーナリストで、本書のもととなったドイツ版が出たのが2008年、英語版が2009年のこと。本書はそこから内容をアップデートした日本語版ということになるようです。僕も英語版で見てましたが、内容はなかなかの労作。よくこんなとこまで、というフットワークは賞賛に値します。しかし! 原著のカバー・デザインは、ぜんぜんちがうじゃありませんか。
2008年発売のドイツ版
2009年発売の英語版
で、偶然ならしょうがないけど、ここまでそっくりさんじゃしょうがないので(こちらは半年以上前に出してるんだし)、重版になったらカバーデザイン、変えてもらえますか? と聞いたら、「わたしたちもこれがベストだと思ってるので、変えるつもりありません」ですと。しかも「うちのほうは犬が増えてますし」! こちらの出版元のアスペクトも「まあ、しょうがないでしょう、別に問題にするつもりありません」・・。ナメられたもんですねぇ、こんだけ本作っといて。
まあ、あっちの本は旅行ガイドだし、定価1995円だし、こっちは豪華写真集だし、定価12915円だし・・売れ行きの勝敗は明らかですよね。いくつになっても、こういうことがあるとヘコむんだけど・・でも、いいです。こっちは爆音でヒップホップ聴きながら、次の本つくるのに全力で取り組むだけです。いつか見返せる日が来ることを信じて。
というわけで、こんなにイヤなことがあったときは、この動画でこころを洗います。
踊る続けるやつが、勝つんだよ!