いま、もっとも生きのいい、リアルな言葉を紡ぎ出す、ラッパーという名前の「ストリートの詩人たち」を探し求める連載。前回ご紹介した鬼一家の「鬼」に続いて、今回は山梨からstillichimiya(スティルイチミヤ)の田我流(でんがりゅう)。
都会のファッショナブルを目指すのでもなく、ギャングスタに憧れたワルを気取るのでもなく、地方に生まれ育ち、地方に根を下ろして、自分のフィールドで自分の歌を歌っていくだけの生活。そのシンプルさこそが、かけがえのない「リアル」を生むのだと、この29歳の青年は教えてくれます。
映画『サウダーヂ』の主役も好演して、ただいま絶好調の田我流。いまごろは映画祭参加のため、スイス・ロカルノに飛んでいるはず。そして例によって本連載のための特設サイトでは、記事の抜粋が読めるほか、『明けない夜』『138』『JUST』『三文RAPPER』の4曲がフルに聴けます! 毎度お願いしてますが、ぜひ音源を聴きながら、記事を読んでいただきますよう。
夜露死苦現代詩・特設サイト
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