ゆりかもめ、あるいはりんかい線で有明方面に向かう。見本市でおなじみの東京ビッグサイトと、有明テニスの森に挟まれた街区に、東京臨海広域防災公園という施設があることを知るひとはどれくらいいるだろう。そこが、面積13ヘクタール以上におよぶエリアで、しかもいざ首都直下型地震が起きた場合には、 緊急災害現地対策本部となり、首相官邸とホットラインで結ばれたオペレーションルームが置かれる、いわば大地震に襲われた東京を救う最前線の基地となるこ とを、どれだけのひとが知っているだろう。
去年7月にオープンしたばかりの『そなエリア東京』は、その現地対策本部用の建物を使って、都民の防災意識を高めてもらおうという”体験型防災教育ミュージアム”である。