2011年9月7日水曜日

東京右半分:「よさこい」を着る

週末、用事があって表参道に行ってみたら、いつもに増して異様な大混雑。なんだろうと思っていたら、『原宿表参道元気祭スーパーよさこい2011』というお祭りの真っ最中だった。いったい「よさこい」って、全国でどれくらいあるのだろう。

今年も8月9日から12日まで高知県高知市の元祖・よさこい祭りが開催され、191のチームが参加、100万人を超す観客動員だったという。高知市の人口が30数万人だから、ふだんの3倍以上の人間が祭りに参加したことになる。



その新しいよさこい祭りが、ここまで全国的なイベントになったきっかけは、1992(平成4)年に札幌で始まった『YOSAKOIソーラン祭り』から。一説によれば現在では全国各地で220近くの「よさこいスタイル」の祭りが開催され、チーム数が1000以上、観客動員総数は1000万人(!)と推定されている。「よさこい/YOSAKOI」とは、すでに高知という一地方の夏祭りであることをはるかに超えた、現代日本が生んだ、そしてもっとも成功したストリート・ダンス・パフォーマンスの形態であるのかもしれない。



その「よさこい」を全国区に押し上げた魅力が、音楽・ダンスと並んで、あの独特にカラフルな衣装であることに、異論を唱えるひとはいないだろう。そして数ある衣装制作店舗・工房のうちで、わずか3年前にスタートしたにもかかわらず、いまもっとも独創的なデザインを生み出すアトリエとして注目されているのが、葛飾区堀切に本拠を置く『たかどの装舎』であることを、ご存じだろうか。

たかどの装舎の社主であり、デザイナーでもある岩永ゆかりさんに、お話をうかがってみよう——。


http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/