去年、廣済堂のウェブマガジンで『東京スナック魅酒乱』を連載していたとき、同じサイト内で連載が始まって、いつも興味津々だった”玉さん”の『絶滅危惧種見聞録』。ついに単行本になりました。
芸人の本ってたくさんありますが、これは玉袋さんという有名芸人が、しかし自分のことではなくて相手のことを聞くという、インタビュー集。それだけでも異例ですが、芸人にありがちな「いじってやる感」とか、偉そうな立ち位置が、このひとにはまったくなし! ひたすら相手をおもしろがり、おもしろがらせ、そしてリスペクトしつつおしゃべりに熱中するスタンスが、ひしひしと伝わってきます。こういうことが、こういう人選で可能になるということ自体が、彼の人柄、生きざまの素晴らしさをあらわしているのでしょう。内容はといえば・・・
●もつ焼き「カッパ」の大将に聞く、客商売のルールとマナー
●「新宿東宝会館」での、数々の思い出。師匠・ビートたけしの追っかけ時代、
ダンカンさんと通ったディスコ・ゼノン、江頭 2:50 との「クラブハイツ」での感動秘話
●まめ札、千社札・・・。名入れ専門店「竹内漆芸」の技術とアイデア
●全国のトラック野郎が集まる峠の食堂「一休食堂」の歴史
●「高円寺の大統領 スナックホワイトハウス」
●身長114cm、最後の小人マジシャン・マメ山田さんの人生。
玉さんの小人プロレスの思い出もたっぷり(フランス座修業時代の浅草キッドのコントも収録)。
●個性ある本当のファッションとはなにか。目指せ、サカカジ!「サカゼン」へ急げ!
●元ポール牧のマネージャーさんが開いたスナックで聞く、最後の関東昭和芸人の世界。
さらに......
○特別収録 男子の先輩対談 東陽片岡先生×玉袋筋太郎 3万字で語り倒す、絶滅危惧種の魅力!
○あとがきがわりは、桐畑トール(ほたるゲンジ)さんによる、玉さんへの熱いメッセージ!
(公式ウェブサイトより)
リストを見てるだけで、楽しそうでしょ! マメ山田さんを抱っこした表紙も、かわいいです! 5月8日には渋谷リブロでサイン会が開かれるそうなので(15時より〜)、ファンは渋谷に急ぐべし!!!