2010年5月5日水曜日

エリック・ウィテカーのバーチャル合唱隊!


先週、仕事しながらつけっぱなしにしているCNNから、素晴らしく美しい合唱が聞こえてきました。急いで仕事中断、テレビを見てみると、それは「バーチャル・クワイヤ」、つまりインターネットを介して編成された合唱隊の話でした。

このプロジェクトに挑戦したのはエリック・ウィテカー。アメリカの作曲家で、合唱や吹奏楽の分野では、よく知られた存在です。日本の合唱団でも、よく取り上げられているとか。

ここで紹介する『Lux Aurumque』は、日本のコンサートでは『黄金の光』と訳されるミサ曲なのですが、これを作曲家であるウィテカー本人が、まず無音で指揮棒を振り、それにピアノ伴奏をつけた動画をアップロード。同時に楽譜も無料で配布。その楽譜を見ながら、動画の指揮に合わせて各パートを歌った、なんと12ヶ国の有志185人!が、それぞれの歌声を送り、それをひとつに編集したのが最終的な作品というわけ。

オーストリア、アルゼンチン、カナダ、ドイツ、アイルランド、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカ・・・日本が入ってないのが残念ですが、しかし場所も時間もまったく異なるところで歌われた声が、こんなふうにひとつの音楽に結晶するなんて! 総トラック数は243にもなったらしいのですが、その結果はもう信じられないほど美しくて、ちょっと涙。これ、声明とか、いろんなことで試せそうですね。

ユーチューブにアップされた動画は、いまものすごいヒット数になってるようですが、本人のウェブサイトでは、制作の裏話を織り込んだCNNのメイキング記事が見られます。

連休もお仕事でこころがささくれてるみなさん、これ見て、こころ洗ってください!