2011年6月9日木曜日

ART iT ニッポン国デザイン村:「トリックアート」に教わるもの

ひたすらハイブラウな現代美術インターネット・マガジン『Art It』で毎回、超浮きまくってる連載『ニッポン国デザイン村』。今月はB級観光スポットの代名詞・「トリックアート・ミュージアム」を訪ねました——


ご承知のようにトロンプルイユ(騙し絵)は、ヨーロッパ美術史のなかで古くからなじみ深い技法であり、シュルレアリストたちがことに愛好したことでも知られている。それはもともと「眼の錯覚」を楽しむ知的な遊戯であったが、この「トリックアート」は、従来のトロンプルイユを基礎におきながら、その遊技性をさらに押しすすめ、エンターテイメントとしての「眼の錯覚」を追求した、実は日本発の技術なのだ。