2011年6月9日木曜日

東京右半分:上野松竹デパート

上野公園=上野の山の、上野駅不忍口と向かいあう側面に、かつて3つのビルが並んで建っていた。いまはアメ横側のひとつが工事中で、いちばん奥はすでに改築済みの新ビル、真ん中だけが昔のままの 姿を保っている。これが「上野松竹デパート」だ。上野駅のホームや、車窓からもよく見えるので、「なんだ、あれ?」と思っていたひとも多いかもしれない。


いま、3つのうちで唯一、昭和の香りを残したまま生き延びているのが、真ん中にある上野松竹デパートだ。「デパート」と名前がついてはいるが、上野駅のホームからもよく見える3階が『上野囲碁センター』、2階は閉鎖中で、1階に100円ショップなどの商店テナント、そして1階の一部と地下1階が古書店という、奇妙な組み合わせになっている。