2009年12月16日水曜日

東京右半分:北千住ハイファイ・クルーズ 後編



「保証金とかはこっちのが安いですけど、月家賃だったら、いまは都心より北千住のほうが高くなっちゃってるぐらいなんです」と、わかば堂のカウンターから出てきた島川一樹さんは言った。昔からの中高年客に加えて、若い客層がこのところぐっと増えてきた北千住は、業界の見方によれば「都心よりも確実に集客が見込める街」なのだそう。

先週紹介した『コズミックソウル』を皮切りに、『わかば堂』、『萌蔵』、『あさり食堂』、『南蛮渡来』、『でんでら亭』と、いまや6軒の飲食店舗を展開する島川さんにとっても、「もう、これ以上店を出したくっても、物件が見つからない」くらい、北千住はいま、活気にあふれている。
「倍音バー」という肩書き(?)がつくほどの”音神社”になってしまった『コズミックソウル』を頂点に、島川さんの店のほとんどには小松音響製の真空管アンプが導入され、暖かい音を鳴らしている。古くて新しい北千住の飲み屋街をハシゴする「真空管ツアー」、最後は『コズミックソウル』で締めるとして、君ならどの店からスタートして、どんなふうにクルーズするだろうか。


 わかば堂前の路地


 あさり食堂の釜炊き御飯!


 でんでら亭の真空管アンプ


 南蛮渡来の入口