焼き物の町、岡山県備前市香登・・・これを「かがと」って読めるひと、なかなかいないはず。香登のスナック来夢来人は山陽新幹線の高架下という、絶妙のロケーションに店を開いて、もう22年の老舗店だ。
「いまは町にスナック、ここ一軒だけ。むかしはもっとあったんですけど」と言うのは小山勝美ママ。香登から隣町の伊部(いんべ・・・これも難読地名)にかけて300もの窯元があるそうで、「人間国宝が4人も出たでしょ、ブームでみんな窯元になっちゃったから、いまは大変なの」。
観光名所・閑谷学校のそばに生まれ育ち、喫茶店を長く営んできた勝美ママ。「でも朝7時から夜8時まで店を開いてるのが辛くなって」、もともとは魚屋さんだったというこの場所に移ってスナック開業。いまは娘の美紀子さんと猫の”くーちゃん”と3にん(?)仲良くカウンターに立っている(くーちゃんはほとんどスツールで寝てますが)。