2011年10月5日水曜日

VOBO 妄想芸術劇場:恥丘人


「恥丘人」と書いて、「ちきゅうじん」と読ませるのだろう。彼もまた、ニャン2読者にはおなじみの投稿アーティストのひとりである。

誌面では掲載される作品のサイズが小さいために、なかなかその”味”が伝わりにくいのだが、きちんと輪郭を描いて彩色され、時に文字をプリントアウトして貼ってあるその画面を、こうしてあらためてじっくり見てみると、その丹念な仕事ぶりがきわだってくる。

そして丹念に仕上げられた恥丘人の作品を貫くもの、それは極端にアナクロな画風であることに、諸君もすぐさま気がつくであろう。描かれている行為自体はかなりハードなのだが、女性の顔かたちファッション、仕草、そのすべてが、なんだか初期のビニ本を手本になぞったような、不思議な懐古感覚にあふれている。