2010年7月8日木曜日

和様ギャングスタとしての極道ジャージ 第二回

「メディアはメッセージだ」とマクルーハンは言ったが、身につける衣服もまた、自己を表現するメディアであり、メッセージとなりうる。

上から下までユニクロで固めたひとが、ユニクロのデザインのようにノーマルで「値段のわりに品質よく」て人畜無害であるように。そう無言のうちにアピールしているように。アメリカのヒップホップ・キッズがXXXLのジャージ上下にベースボールキャップで、みずからの所属するカルチャーを表明しているように。そして我が国の正統なるギャングスタたちが、極道ジャージでその立ち位置を、大股開きで誇示しているように。

日本が生んだ最強のギャングスタ・ファッション、極ジャーの現在を探る旅。後編は長きにわたってカラフルなお客さまたちに極ジャーを提供してきた、老舗ショップを訪れる。浅草・奥山おまいりみち商店街に店を構える<メンズショップいしやま>にて、オーナーの石山ご夫妻にお話をうかがった。