あの『バッタもん』が、大阪の非営利アートスペース「CAS」に再登場することになったそう。
あの・・話題となった「バッタもん」の再登場である。
アートという枠組みの中に安住し、本質的には無益・無害、その副次的な効果ばかりを狙う昨今のアートシーンに反発するかのように、岡本光博はどこまでもアートを社会批評のツールとして用い、さらにはアートというメディアそのものにも批判を加えていく。既成の価値観への異議申し立て、笑いや恐怖といった感情の喚起、多様な欲望の描出、そして文化における引用と剽窃の問題など。コンセプチュアルアートとポップアートの止揚による、現代/社会の批評モデルがそこに存在する。むろん、「オブジェクト」としての魅力も備えながら。 アートと社会の関係、そしてアートとは何かという根本命題・・・、使い古された問いかけではあるが、こうした時代だからこそ「バッタもん」をとおして、もう一度振り返る必要があるように思う。
(公式サイトより)
期間は11月6日から27日まで。今度もまたヴィトンさまからクレームが来るのか、もし来たら今度はどうガチンコ勝負に持ち込むのか、いろいろ興味は尽きません。前回、神戸で惜しくも見逃した方々は、ぜひ大阪展で現代美術としての「バッタもんのバッタ」が、どれだけ世界的ブランドの企業イメージを損ないかねないパワーを秘めているのか(同じ現代美術作家の“オフィシャル”なコラボレーションである村上隆のとかとも較べて)、ご自分の目で確認していただきたいものであります。
『BATTA MON returns』
2010年11月6日(土)?11月27日(土) 13:00-19:00 水・木休み
CAS
大阪市浪速区元町1丁目2番25号 A.I.R.1963 3階
TEL/FAX 06-6647-5088
http://cas.or.jp/