2011年1月13日木曜日

戸倉上山田温泉紀行

正月休みを利用して、冬の長野をドライブしてきました。お目当ては、かつて長野市、上田市の奥座敷と呼ばれた、長野県屈指の歓楽系温泉街である戸倉上山田温泉です。


温泉の歴史とかについてはいくらでもウェブサイトがあるので、そちらを見ていただきたいですが、いまや温泉観光ホテルの廃墟が林立。その足元にはめちゃくちゃヤバそうなスナックがものすごい数並んでいて、最強にいかがわしい雰囲気。教育県というお堅いイメージしかない長野県に、こんなところが隠されていたとは!と驚かずにはいられない、ダークな桃源郷であります。



各種風俗情報によれば、その多くはタイと韓国。ちなみに長野には佐久とか須坂とか、連れ出し系のタイパブが密集している町がけっこうあって、なぜ長野なのかまったく不明ですが、一説によれば「不法滞在のアジア女性が最後に流れ着く地」だそう。ほんとでしょうか。





かつてのストリップ劇場が、いまは大衆演劇場になっている


千曲川の両岸に広がる戸倉上山田温泉郷

そういうアンダーグラウンド・エリアがあるかと思うと、千曲川岸には「戸倉メリーランド白鳥園」という、B級観光スポット好きなら感涙にむせばずにはいられない、レトロきわまる日帰り温泉施設もあります。


「芸能ニュース」コーナーに、いまは営業関係のお知らせが

もともとは昭和天皇もお泊まりになったという格式高い温泉観光ホテルだったものの、経営難から現在は千曲市直営の日帰り温泉施設となって、地元のおじいちゃん、おばあちゃんの憩いの場として愛されている次第。写真でその片鱗がおわかりかと思いますが、とにかく「時が止まった場所」というのはこういうところを言うのでしょう。

ものすごく広々とした温泉で、泉質もかなりのもの



あまりに古風な遊具。デッドストックものばかりが平気で並ぶ売店。広々とした宴会場で、持ち込みの野沢菜とかを広げながらくつろぐ仲良しグループ。壁には地元ゲートボール団体の集合写真・・・。焼き鳥やおでんを売店で買って、風呂上がりのほてったからだをビールで冷やしながら、ステージでカラオケを熱唱するおじいさんを見ているうちに眠くなってきて、座布団を二つ折りしてごろり横になって・・気がつけば外はもう暗くなって。これで入場料500円。寂れた温泉街の端っこに隠された、これがマイクロ・ニルヴァーナです!



地元愛好家の切り絵作品コーナー。残念ながら非売品

かつては昭和天皇も宿泊されたそうだが・・


給湯器と、渋すぎる薬缶コーナー





入口の片隅には岡本太郎の彫刻が、だれにも気づかれずひっそりと・・

白鳥園公式サイト: