2009年8月12日水曜日

今週のマスト・バイ:恐怖女子高校シリーズ!

これ、待ってたんですよね! 初のDVD化です。あの元祖和製ビッチ・池玲子をヒロインに、ありえない設定で全編エログロのキャットファイとが展開する、サービス満点のカルト・シリーズ。タランティーノも、ぜったい愛してるにちがいありません。

シリーズが制作された1972-73年は、日活がロマンポルノ路線に転換したことに象徴されるように、(1971年から)、日本映画の最盛期が終わり、どうしようもなくなっていく、そのファースト・ドロップの時期。ロマンポルノへの、東映からの回答がこれだったとしたら、なにかおもしろくてやがて哀しい・・という感じですが、いま見直してみても、やけっぱちのラディカリズムが全編を支配して、溜め息が出ます。こういう映画、いまいちばん撮れないのかもしれませんね。今回は、


* 恐怖女子高校 女暴力教室
* 恐怖女子高校 暴行リンチ教室
* 恐怖女子高校 不良悶絶グループ
* 恐怖女子高校 アニマル同級生

の4本が一挙にDVD化。記念企画として、いま阿佐ヶ谷のラピュタでは1ヶ月以上のレイトショー公開もされてます。

http://www.laputa-jp.com/laputa/program/kyoufu_joshi_koukou/

池玲子のナイスバディはもちろん、杉本美樹とか一ノ瀬レナとか、芹明香とか三原葉子とか叶優子とか、見るからにあばずれた(失礼!)ラインナップに、大泉滉、名和宏、金子信雄、さらには渡瀬恒彦まで登場。音楽も八木正夫生に荒木一郎にと、かなりアヴァンギャルドなロック・テイストで、もうめちゃくちゃかっこいいです。
ちなみにラピュタの宣伝文句を引用させてもらうと・・・

連合赤軍事件、沖縄本土復帰、日中国交正常化、ベトナム戦争終結……物情騒然の世の中を、池玲子&杉本美樹ら「女番長(スケバン)軍団」が疾走!百花繚乱の東映「不良性感度」に、新シリーズ『恐怖女子高校』が誕生する。
「ロック時代」の幕開けを告げた米国映画『暴力教室』の和製&女性版といわれ、学園に蔓延る暴力と巨悪に立ち向かう女子高生。セーラー服に身を包んだ、強くて可憐でワイルドな非行少女たち。それは、学園紛争の総括、校内暴力の先取りか?
今、伝説を喰い破り、銀幕に復活する女番長軍団を見よ!


『恐怖女子高校 暴行リンチ教室 タイマン仁義』

というわけで、阿佐ヶ谷の銀幕で見るのがベストなのは当然ですが、ジャケットのグラフィックだけでも買う価値あり。もちろん4本セットで、ぜひどうぞ。