
http://webheibon.jp/enka/2010/03/post-16.html

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三味線屋って、商店街にあるのは見たことあっても、入ったことのあるひとはそう多くないでしょう。ましてここは荒川区東尾久。町屋駅から都電か、日暮里から舎人ライナーに乗って、駅を降りて住宅街を歩いた先にある「三味線かとう」を知ってるひとは、自分で三味線を弾くひとだけのはず。
1988年3月11日に開店というから、23年目になったばかり。三味線屋としてはけっして老舗とは言えない「かとう」は、実は三味線界ではかなり知られた存在だ。店主の加藤金治さんは、業界で初めて「エレクトリック三味線」を開発販売したアイデアマンであり、店の2階に「ちとしゃん亭」という三味線ライブハウスを開いてしまった情熱家であり、ユーチューブで
カフェ・ド・巴里がオープンしたのは、いまから16年前のこと。すぐ近くには系列店の「珈琲専門館 伯爵」が25年前から営業中。巴里は池袋のほかに六本木と練馬に計3店舗、伯爵も池袋東口と巣鴨に系列店がある。全部で6店舗を有する、ちょっとした喫茶店帝国だ。
ゆったりと間隔を取った席の配置。装飾や段差を積極的に導入して、目線を分散させるレイアウト。昼の2時までモーニングをやっていて、それもセットで600円からという安さ。そしてなにより、日曜をのぞいた全日、24時間営業!というサービス精神。要するにここには、昔の喫茶店にあったもの、いまのカフェにないものが、全部そろっている。そういう日本式喫茶店システムの、ひとつの完成形なのだ。



紀伊國屋書店各店舗で配布が始まった『scripta』、今回紹介してるのは仁侠系実話誌の雄、『月刊 実話ドキュメント』の新年号(2010年2月号)のスペシャル付録として発売された『仁侠手帳』です。ブログやツイッターで話題になって、一時はヤフオクとかで高値がついたりもしたこの特殊手帳。なんたってキャッチコピーが「日本初! ヤクザ情報&スケジュール」ですから。その抱腹絶倒にして感動、脱帽の内容を、本誌でじっくり味わってください!
門川の町でもう8年、「そのまえは別の店でチーママ生活17年でした」というベテランの黒木(くろぎ)キヨミ・ママの<スナック来夢来人>は、今夜も憩いを求めてやってくる常連さんで、満席のカウンターだ。
門川で生まれ育ったキヨミママ。「ちょっといろいろあって」水商売に入ったのが35歳ぐらいのとき。3人の子どもを育てながらの生活だったので、昼間働くよりは、夜の商売のほうが「昼間はずっと子どもといられるでしょ」というわけで、スナックを働く場所に選んだのが始まりだった。

http://www.chikumashobo.co.jp/blog/new_chikuma_tuzuki/








浅草の深夜対応レストラン&カフェ、「オレンジルーム」と「cuzn」が並ぶ浅草のフラワー通り(公式名称はロックフラワー通りだそう・・・だれも使ってないと思うが)。道路沿いに浅草出身の芸人や俳優さんたちの顔写真が飾られていて、ほかの通りとはちょっとちがう雰囲気が漂っている。


http://www.youtube.com/watch?v=VS1tRoCAr-Q
友人から教えてもらった動画です。シモンボリバル・ユース・オーケストラというのは、ベネズエラのカラカスを拠点に活動する、若年貧困層の更正活動の一環。ストリート・チルドレン、麻薬売買や強盗に手を染めていた若者たちを更正させたり、子どもたちを放課後に音楽活動に誘うことで非行から守るために、設立されたそうです(Wikiより)。
バーンスタインの「マンボ」でのノリもすごいけど、音の厚みもすごい! ふつうオーケストラって、50人ぐらいだと思うけど、ここんちはステージに200人ぐらい出ちゃうそう。それで踊りながら演奏して、しかも音がビシッと決まってるんだから、最高です。指揮のグスターボ・ドゥダメルもかっこいいし。ぜんぜん知らなかったけど、2008年にはマルタ・アルゲリッチをピアノのゲストに迎えて(!)、来日してたそう。悔しい・・。
クラシックというと、とかく裕福な環境で育つものという先入観があるけれど、こういうのが現在進行形のクラシック音楽なのかもしれない。勇気が出ますよ!

発売と同時に、掲載させてもらったスナックから注文がたくさん入ったりして、ちょっとうれしいきょうこのごろの『東京スナック魅酒乱 天国は水割りの味がする』。来る3月11日に、青山ブックセンター六本木店で、ミニ・トークをします。
「都築響一ワイドショー」と銘打った(恥ずかしい・・)連続企画の5回目なので、来てくれたことあるひとはおわかりでしょうが、なにしろ会場が売り場の一角なので、狭いんです! なので、早めの予約と来店、よろしくお願いします。取材裏話とか、いろいろお話しさせてもらいます!
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/20100311_tsuzwideshow_5.html


巣鴨駅の改札を出た通路脇に、きょうもあのひとが立っている。きょうも革のジャケットに革パンツで、マイクにかぶさるようにしながら、しわがれ声を振り絞っている。
言いたい奴には 言わせておけと
黙って飲み干す 手酌酒
ひたすら人生 生きてきた
路地裏 ちょうちん 影法師
笑顔のおまえが 心のささえ
『ひたすら人生』 作詞:ないとうやすお 作曲:長浜千寿

裕力也さん、67歳。老舗材木屋の長男としてなに不自由なく育ちながら、どうしても学校制度になじめず、中学、高校を転々としたあげく、ドロップアウト。歌手を目指して歌謡学院に通うが、親のコネでゼネコンの熊谷組に入社。21年間勤めたあと、自身の会社を興し、バブルの波に乗って成功するも、バブル崩壊と共にすべてを失い、家族とも別れて、いまはひとり。失った夢を取り戻そうと、数年前からストリートに立って、雨の日も風の日も歌いつづける。毎日、朝から晩まで。
道行く人のカンパと年金で命をつなぎながら、ストリートに生きつづける。音楽のジャンルとしてではなく、生きかたとしてのブルース・シンガーという存在が日本にあるとするならば、それはこのひとのことを言うのだ。

休日だろうが平日だろうが、いまや原宿竹下通りより混んでるんじゃないかという浅草雷門前・仲見世通り。耐え難き喧噪を避けて一本裏道に入ったあたり、昔ながらのお菓子屋や飲食店が並ぶ通りに、ファサード全面を朱色に塗り込めた、異様に目立つ店がある。『弥姫乎』・・・これで「みいこ」と読ませる、着物をベースにしたオリジナル・ファッションを制作販売するショップだ。