足立区竹ノ塚の古びた団地からきょうも送り出される、美しきオールド・ラジカセ。救世主であり、マスター・テクニシャン、そしてなにより不屈のコレクターである松崎順一さん。先週に続いて、「生涯一電気少年」の情熱あふれるトークをお楽しみいただきたい!
22年間勤めたインテリア・デザイン会社を辞めたのが2002年、この仕事を始めたのが2003年なので、今年で7年になりますが、辞めるときには、これからどうこうしようって、ぜんぜん決めてない状態だったんです。自分はなにが得意だって、その時点ではなかなかわからなくて。
ただ、好きなものって考えたら、家電というか、古いものを集めるのが好きでしたから。やっぱりデザインとか、いまのものより圧倒的に、古いものに惹かれるんですね。それは建物にしても、家電にしても車にしても、プロダクトすべてに対して、古いもののデザインのほうが、圧倒的にかっこいい、というのがあって。ひとつはその部分と、あとはやっぱり家電が好きなんで、家電メインに、なにか仕事にできたらということで、独立した2003年にデザインアンダーグラウンドっていうセレクトショップを開いたんです・・・