一戸建ての住宅が並ぶなかに店を構える<ヘアサロン・アスカ>は、一見まったくふつうの床屋さん。しかし一歩店内に足を踏み入れてみれば、そこはむしろCDショップ。それも、ものすごくマニアックな店の様相を呈している。フロアに一脚だけ置かれた理髪椅子がなければ、とうていここが床屋だとは理解できないだろう。
「もともとはふつうの床屋だったんですよねー」と苦笑するのは、店主の小杉とおるさん(表記要確認!)。別の床屋さんで修行を積んだあと、30年前にアスカを開業。「もともとここは床屋だったのを借りたんだよね、だから名前も、外の看板テントもそのままなの」という、おおらかなスタートだった。それが、いつのまにかこんなふうにマニアックな店に変貌してしまったのは、アスカのすぐ裏手にスタジオを構える湯村輝彦=テリー・ジョンスンさんの、多大なる影響のおかげだった。