2009年7月15日水曜日

演歌よ今夜も有難う、第5回アップしました!


塵は積もっても 塚しかならぬ
地殻の変動で山となる
耐えて忍んで 使命待つ
時を創って 時代(とき)を待つ
冬は必ず 春となる
           『冬は必ず春となる』

身長150センチあるだろうか、細くて小さなからだに、祭りのように派手な装束をまとい、亀戸の演歌専門レコード屋で、台の上に立って、やけにスケールの大きな歌を熱唱している女がひとり。歌っているのは浅草木馬亭を拠点に活動する喜劇団<浅草21世紀>の役者にして歌姫、おののこみちさんであります。


2002年に劇団に入ったこみちさんは、舞台ではもうベテランですが、歌手としてはこれがデビュー曲。『冬は必ず春となる』と、舞台でずっと歌ってきたカップリングの『筏流し』の2曲しか、持ち歌はない。CDを企画制作したのも浅草21世紀。劇団による自主制作です。毎月8日間、木馬亭での舞台にレギュラー出演し、空いた時間でレコードショップやカラオケ喫茶、スナックの営業に回る日々。小さなからだに、思いもかけないエネルギーが詰まっている彼女が、いかに鹿児島の田舎で生まれ育ち、平凡な主婦生活に入りつつも、やりきれない思いを舞台にぶつけるようになり、ついには小さな平和を捨てて役者稼業に飛び込み、関西から東京へと流れ着き、現在に至ったかを、語り尽くしてくれました!
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